本間下の集落にある段丘の崖下に位置する。
1627年に勧請されたと伝えられている。
とても小さな神社で、入り口には金属製の鳥居が建てられ、正面に本殿を収めた覆屋が建てられている。
拝殿や神楽殿などの社殿がないため、神社としてはとても簡素な社地となっている。
覆屋も切妻造で、壁の上部には板が張られていないような簡素なもので、入り口上の柱には注連縄が括り付けられている。
正面左右には高欄の無い縁を廻しており、彫刻の施された脇障子がある。
社殿の全体的に彫刻が多用されており、向拝虹梁には波に千鳥の高肉彫が施されており、海老虹梁には龍の丸彫を取り付けられている。
北側の壁には、雲が湧く岩頭に立つ鶴が、脇障子の隼が舞い立つ姿をじっと見返る光景を刳り抜き彫したものは立体的で印象的なものになっている。
南側の壁と脇障子の彫刻は破損が多くなっている。
正面の向拝柱に支えられた斗や、肘木などの構架様式も小さなものが使われているが、形の整ったものとなっている。
所在地 | 南佐久郡小海町千代里本間 |
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ホームページ | ナシ |
祭神 | 天之御中主神・天神七柱・地主五代 |
本殿 | 町指定文化財 享和元年(1801)棟札 |
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大工 | 清水惣兵衛美成 |
建築様式 | 一間社 流造 柿葺 |