宮上諏訪神社
みやうえすわじんじゃ
南佐久郡小海町千代里宮上
小高い千代里の斜面に建つ宮上諏訪神社は、960年頃、諏訪から勧請したと伝えられている。
天正時代に火災で焼失したという。
現在の社殿は1830年に周辺の5ヵ所の総社として建てられることとなったもの。
参道に続く石段には木製の両部鳥居が1基。
社殿は流造のような形を持つ拝殿、その脇に社務所が建てられている。
拝殿の中に建てられた本殿は、1830年建築の一間社流造。
諏訪の立川和四郎について彫刻を学んだ2代目清水惣兵衛重貴が大工棟梁として手掛けた。
4本の円柱は直径18cmと太いものが使われ、三手先斗拱の立体的な組込みも力強くなっている。
向拝や虹梁に設けられた彫刻には勢いがあり、特に海老虹梁に絡みついた龍の形相は特徴的で迫力がある。
南側の壁には、牡丹の花の中で子獅子と鞠で遊ぶ親獅子の優しさ、逞しさを鍛える厳しい親心を示しているという。
正面と側面には縁が廻され、左右の脇障子には、南側に隼、北側に象の透彫が施されている。
所在地 | 南佐久郡小海町千代里宮上 |
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ホームページ | ナシ |
祭神< | 建御名方命・八坂刀売命・事代主命 |
本殿 | 町指定文化財 天保7年(1836)棟札 |
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大工 | 清水惣兵衛重貴 |
建築様式 | 一間社 流造 柿葺 |