円熟した立川流二代目
富昌の作
福島御頭御社宮司社は、諏訪市中洲の福島地区の集落の中に建っている。
隣には公民館もあり、村の中心に建っているといった雰囲気がある。
福島は「諏訪七島」に数えられる地区のひとつで、飯島や高島など「島」が付く地名が7つあるといわれている。
その中で福島地区は諏訪大社の御頭祭の親郷になっており、この村が御頭祭を務めていたそうだ。
諏訪市の文化財に指定されている本殿は、1849年に建てられた立川流2代目、富昌の建築である。
一間社流造の社殿で、向拝や脇障子、蟇股など各所を彫刻で埋め尽くされており、富昌の特徴といわれる精密で細やかな彫刻が見られる代表的なものとなっている。
覆屋の中に建てられており、外からその詳細を見ることはできないが、諏訪大社が持つ神秘的な行事、それを彩る美しい彫刻、伝統的な神社の名前など興味深い神社になっている。
所在地 | 諏訪市中洲福島 |
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ホームページ | なし |
祭神 | 御左口ノ神 |
本殿 | 市指定文化財 嘉永2年(1849) |
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大工 | 立川和四郎富昌 |
建築様式 | 一間社 流造 |