雄山神社

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雄山神社

おやまじんじゃ

  • 雄山神社

雄山神社 越中国一宮のひとつ立山の雄山神社は、西暦701年に立山が開山し祀ったのがはじまりという。
麓の岩峅寺には、前立社壇と根本中宮が置かれ、立山連峰の雄山山頂には峰本社が置かれている。
日本三大霊山のひとつにも数えられ、神仏混合の神社として、皇室や部門からの厚い崇敬を受けている。

前立社壇

雄山神社 富山地方鉄道立山線、岩峅寺の駅近くに建つ前立社壇は、その創建は明らかになっていないが、峰本社の里宮として崇敬を集め、江戸時代には岩倉寺、明治になってからは雄山神社遙拝所とも呼ばれていたという。
社地の東西には、真っ白な大鳥居が入口に立ち、社叢に囲まれた参道の先には神門、塀で囲まれた社殿が広がっている。

雄山神社 雄山神社

拝殿は大型の入母屋造。
平入で桁行の長い建物で、背後には大型の本殿が建てられている。
本殿は北陸最大の五間社流造で、国指定の重要文化財になっている。
素木造で、高い木階と浜床、向拝は角柱を用いており、母屋には丸柱としている。
もともとは柿葺きだったものが、現在では檜皮葺きとなっている。
蟇股の彫刻や向拝の手挟み、木鼻などに室町時代中期の様式が見られるという。

中宮祈願所

立山連峰の山麓、芦峅寺に建ち、大きな社叢に囲まれている。
入口には石造の明神鳥居。
参道の先には瑞垣が建てられ、広い社地には数々の末社や社殿が建ち並んでいる。

雄山神社 社殿の中には立山を開山した佐伯有頼の御廟も並んでおり、立山開山堂には、祭神として佐伯有頼が祀られている。
佐伯有頼が入定した地と伝えられる立山開山御廟には石碑が置かれている。

雄山神社 立山若宮は、刀尾天神として天手力雄神を祀っており、合わせて佐伯有頼と相殿に稲背入彦命を祀っている。
刀尾天神の総本宮として崇敬されており、大願成就と必勝不敗、災難除けの神として信仰されているという。
平入の切妻造りで、方一間の正面は扉となっている。

雄山神社 拝殿となっている祈願殿は、明治維新までは根本中宮の講堂として芦峅大講堂と呼ばれた。
両本殿の主祭神をはじめとして、立山全山36末社の神々を合祀しており、神事や神楽などを修得する場となっている。
入母屋屋根の社殿は寺院のような様式で、目立った彫刻は見られず、内部には祭壇が置かれている。

雄山神社 中宮の最奥に建つ立山大宮は、伊邪那岐神と相殿に文武天皇、佐伯有若を祀る。
信仰の中心となっていた社殿で、明治時代に落石被害のため破壊されてしまい、現在では若宮と同様の建築様式となっている。

峰本社

雄山神社 立山連峰の雄山山頂に建つ峰本社は、標高3,003m、非常に人気のある山のひとつで、たくさんの登山客で賑わっている。
社務所の奥には木造の明神鳥居が建ち、細い石段を登ったところに社殿が建てられている。

雄山神社 平成8年に建てられた社殿は、三間社流造の様式で、遮るものの無い強風から守るために屋根に石が積まれ、正面には格子が取り付けられている。

雄山神社 前立社壇

所在地富山県中新川郡立山町岩峅寺1番地
ホームページhttp://www.oyamajinja.org/iwakura/index.html
祭神伊邪那岐神・天手力雄神
本殿
建築様式五間社 流造 檜皮葺

雄山神社 中宮祈願所

所在地富山県中新川郡立山町芦峅寺
ホームページhttp://www.oyamajinja.org/ashikura_001.htm
祭神伊邪那岐神・天手力雄神・佐伯有頼慈興上人

雄山神社 峰本社

所在地富山県中新川郡立山町 雄山山頂
ホームページhttp://www.oyamajinja.org/chojo_001.htm
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