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野沢温泉の外湯の中で、中心的な存在である大湯の近くに建っている。
社地の下には「野沢温泉の台所」と呼ばれるほど親しまれている麻釜があり、寒い冬でも温かな湯気を上げている。
麻釜は90度ほどの温度があるそうで、一般は立ち入ることができない。
古くからこの場所に沸いていたそうで、湯澤神社の社名に「湯」の字がつくことからもこの村の湯に対する文化が伺える。
神社の裏には、健命寺が建っている。
おそらく寺の境内に建つ神社の一つだったのだろうと思う。

両部鳥居を潜った石段の先には、入母屋造平入りの拝殿。
その背後には本殿をおさめた覆屋がある。
拝殿の庇下にある彫刻が非常に目を惹く建物で、蟇股の鳳凰や、正面の梁上の龍、木鼻の彫刻など。

彫刻は正面から見た以外は、特に目を惹くところは無く、彫刻の裏側に何にも施されていないのが残念。
本殿が内部にあるため、見ることができないが、江戸時代中期の建築で村の文化財にも指定されている。