岡谷市の北側の長地に建つ。
カタクリや紅葉の名所としても知られているところで、岡谷ICからも車で5分ほど。
社地は出早公園になっており、車が停められるスペースがある。
社叢は岡谷市の文化財として、長野県自然百選にも選ばれた。
社叢の入口には石造の明神鳥居が建ち、杉の参道が続く。
1本の杉が正面に建っている入母屋造の神楽殿。
拝殿の周りには太い御柱が建ち、2つの本殿は背後の切妻の覆屋の内部に収められている。
出早雄神社、小萩神社ともに、一間社流造で、細部の形式が違っている。
出早雄神社は全体的に簡素な造りで、小萩神社は彫刻が多く配置され立体的な社殿になっている。
出早雄神社の向拝虹梁は、絵様を彫込んであるのに対して、小萩神社は立体的な浮き彫りをしている。
丸桁下と妻側の虹梁下の持ち出し部分は、出早雄神社は軒支輪、小萩神社は波のような模様を浮き彫りにしている。
脇障子は、小萩神社にのみ彫刻がついている。
祭神や建築時代が違うこともあり、同覆屋の2社殿は並んで建っているが様式は異なっている。
所在地 | 岡谷市長治字裏5713番 |
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ホームページ | なし |
出早雄神社
祭神 | 出早雄命 |
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本殿 | 江戸時代中期 |
建築様式 | 一間社 流造 |
小萩神社
祭神 | 興波岐命 |
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本殿 | 江戸時代末期 |
建築様式 | 一間社 流造 |