栗矢は阿智村市街地から下條へ抜ける通り道になっている。
栗矢八幡社は、その街道沿いに建ち、周辺の集落、その生活に密接な関係にあるように見える。
社地の脇を主要となる広い道路が通り、社地内には広場、おそらくゲートボールや子供の遊び場にも使われるのだろう。
栗矢八幡社には二つの本殿が収められている。
一つは八幡社の誉田別尊を祀る八幡社本殿。
もう一つは日鷲命を祀る日鷲命本殿がある。
ともに拝殿の背後に作られた覆屋の内部に納められており、外からは見ることができない。
また拝殿の脇には非常に多くの木製の祠が置かれているのにも気が付く。
覆屋の中に見える右側が八幡神の社殿、左は日鷲命の社殿になっている。
ともに一間社の流造で、全面に千鳥破風を付け、向拝欄間に竜などの彫刻を掲げている。
江戸時代の後期には八幡神の信仰が盛んだったといわれ、この阿智地域では八幡を祀らない村は、ほとんどなかったそうだ。
所在地 | 下伊那郡阿智村栗矢 |
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ホームページ | なし |
祭神 | 八幡神本殿・誉田別尊・日鷲命本殿・日鷲命 |
八幡神本殿 | 寛政12年(1800)棟札 |
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建築様式 | 一間社 流造 |
日鷲命本殿 | 寛政12年(1800)棟札 |
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建築様式 | 一間社 流造 |
この記事をご覧いただいた方のコメント

お名前:伊藤賢二さん
平成22年9月5日に昼神温泉に宿泊しました。9月3日から26日まで「無礼講」ということで、毎晩演目の趣向を変えて、昼神温泉の宿泊客をおもてなししてくれます。私が泊まった日は、何と「狂言」でした。内容を知らされていなかったので、うれしい驚きでした。昼神温泉郷のホテルが出すマイクロバスで夜出かけるのは、さながら「ミステリーツアー」でした。照明の中に浮かぶ社殿は、趣のあるものでした。栗矢八幡社がもっと知られてもよい神社だと思います!