佐久市の新子田地区に建つ八幡神社は、社地内に天満社を祀り、明治時代には地神社、神明社、諏訪社、戸坂稲荷神社を合祀している。
家々に囲まれ、隣には保育園や老人ホームが建ち、社地内には大きな欅が育っている。
覆屋に収めらられた本殿は、一間社流造。
欅の代用品としても使われることのある針桐が主要部材として使われているという。
江戸時代の様式を持つ向拝の蟇股の形や、木鼻の先端を反り上げた組物に建物としての特徴があり、木鼻は新海三社神社三重塔にも使われている形式となっている。
脇障子の竹の節に取り付けられた蕨手の装飾は、江戸時代に佐久一帯で使われている特有の形といわれている。
本殿の他には、1736〜50年頃に建てられた天満宮、1804〜29年頃の稲荷社、1704〜15年頃の諏訪社、神明社は1704〜10年頃、地神社は1830〜43年頃の建築として推定されている。
所在地 | 佐久市大字新子田883 |
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祭神 | 品陀和気命 |
本殿 | 宝永元年(1704)棟札 |
大工 | 土屋伊右衛門 |
建築様式 | 一間社 流造 柿葺 |