松本市の北側、浅間温泉の片隅に建っている。
周辺に立ち並ぶ民家と温泉宿の間を縫い、傾斜の狭い道路を上ると薬師堂が建っており、その横に赤い鳥居が立てられている。
社殿へはこの鳥居を潜り、山道を100mあまり。
木々に囲まれた山の傾斜に社殿が建てられている。
浅間温泉は江戸時代に松本藩の御殿湯として管理されていたという。
江戸時代初期、安曇野の大樋山から大量の鉛が発掘され、松本城主として周辺を治めていた水野氏によってその祝福記念として浅間御殿が改修され、その裏山には守護神として菅原道真を勧請した。
拝殿の背後に建つ本殿は江戸時代初期に建てられた一間社流造。
蟇股には水野氏の紋が取り付けられ、虹梁は錫杖彫りが施されている。
広い面取りの柱や簡素な木組など建築当時の特長が残っている。
所在地 | 松本市浅間温泉御殿山 |
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祭神 | 菅原道真 |
本殿 | 万治2年(1659) |
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建築様式 | 一間社 流造 銅板葺 |