旧梓川村に建つ八王子社。
近くには大宮熱田神社が建ち、周囲は田畑が広がる。
神社の西側は急な斜面になっており、深い社叢に囲まれている。
石段を登った先には赤く塗られた両部鳥居が建っている。
社殿は切妻平入の拝殿が建っている。
格子戸の中には鏡が置かれ、拝殿の背後には一間社流造の本殿が建っている。
江戸時代中期の建築で、彫刻が多く使われた欅の素木造となっている。
母屋の組物は出組で並みの彫刻があり、向拝の組物は二手先となっている。
虹梁や蟇股、木鼻には深い絵様が使われており、妻の笈形を羽目板に彫りこんでいる点は珍しい手法と見られている。
彫刻の手法や素木造の点など大隈流の建築と似た点を持った社殿となっている。
所在地 | 松本市梓川梓5066 |
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ホームページ | ナシ |
本殿 | 18世紀中期 推定 |
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建築様式 | 一間社 流造 柿葺 |