近津神社

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近津神社

ちかつじんじゃ

佐久市長土呂本宮1182

  • 近津神社

近津神社 佐久市の西側、小諸市との境に近い長土呂地区に近津神社は建っている。
もともとは村社で、近世の最初頃から規模の大きな神社だったという。
社地の入り口には木製の両部鳥居が構えられており、社地には寛文元年(1661)や延宝6年(1678)の銘のある大きな石灯篭が建てられている。

近津神社 正面に建つ拝殿は、切妻造・妻入・桟瓦葺き。
建物の正面には一間の唐破風の向拝をつけている。
向拝の虹梁の絵様や頭貫の形式、内部に牡丹を透かし彫りしている蟇股などから、建築年代を表していると言われる。

近津神社 近津神社

拝殿の左右にはいくつかの社殿が建てられており、中でも左側に建てられている境内社の天照皇大神宮、芝宮神社は二つの社殿を一つの屋根で繋いでいる特徴的な建物となっている。

近津神社 本殿は拝殿の背後に建つ一間社流造り。 屋根には千木と鰹木が置かれており、布石の上に置かれた土台は亀腹状で、下八角の円柱を立て、足元長押、縁長押・内法長押・頭貫(拳鼻付)・台輪で軸部を固めている。
組物は出組・実肘木とし、支輪をつけている。
中備は蟇股とし、その内部には笹や、草花が薄肉彫りが施されている。
妻飾は二重虹梁大瓶束で、大瓶束上部には左右に木鼻がある。
軒は二軒繁垂木とし、地垂木にはわずかに反りをつけられている。

明るく社殿のよく見える神社となっている。

所在地佐久市長土呂本宮1182
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祭神阿遅鉏高日子根命
本殿延宝8年(1680)棟札写
大工並木孫四郎・治兵衛
建築様式一間社 流造 銅板葺
拝殿宝永5年(1708)棟札
建築様式切妻造 妻入 銅板葺
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