岡谷市の東堀地区、柴宮会館の隣の正八幡宮。
深く薄暗い社叢に囲まれ、社殿は建っている。
鳥居は社地の北側。
石造の明神鳥居が立ち、左手に手水舎と右手に境内社が建つ。
そのまま直進すると、緑色の屋根が葺かれた舞屋の脇に出た。
舞屋は寄棟造の妻入りの社殿で、建築年代は安永年間。
拝殿は「御門屋系」といわれる諏訪大社の系列でみられる形式。
拝殿の背後に扉を設ける形で、富士見町の乙事諏訪社などでも見られる。
左右に片拝殿。
大工は大隅流の建築で、各所に彫刻が施される。
背後に建つ本殿は、他の社殿と同じように素木造で作られた一間社流造で、屋根は銅板葺。
周囲を塀で囲われ、各部の様式や、向拝頭貫木鼻の象頭の彫刻などに江戸時代の様式が表わされているという。
所在地 | 岡谷市東堀柴宮 |
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ホームページ | なし |
祭神 | 誉田別尊 |
本殿 | 寛保元年(1741) |
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大工 | 山田清五郎 |
建築様式 | 一間社 流造 銅板葺 |
拝殿 | 明和3年(1766) |
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大工 | 山田清五良信金 |
舞屋 | 1772~1780年 |
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大工 | 寄棟造 |