宇治上神社
うじがみじんじゃ
京都府宇治市宇治山田59
宇治川の東岸、平等院の対岸に建っている。
明治維新までは、宇治神社の東側に建つ宇治上神社と2社で一つの神社だったとされている。
祭神として祀られている菟道稚郎子命の父、応神天皇の離宮と関わりがあった場所とされており、宇治上神社を離宮上社、宇治神社を若宮や離宮下社と呼び、2社合わせて離宮社や離宮八幡などと呼ばれていたという。
平等院の建立後は、その鎮守社ともされているが、創建年代などの起源ははっきりしていないという。
鳥居は赤と黒に塗られた明神鳥居。
その横には「世界文化遺産」と書かれた社標、板塀で囲まれた社地のすぐ前を川が流れ、門の正面には拝殿が建っている。
鎌倉時代初期に建てられた拝殿は桁行き方向6間、梁間方向3間の細長い平入りの切妻造。
妻面に庇が付いているため、入母屋のような檜皮葺の屋根になっており、跳ね上がるような反りがついている。
白壁に素木の木部はすっきりとした印象があった。
現存する拝殿としては国内最古の社殿として国宝に指定されている。
手水舎には桐原水という湧き水が使われている。
この桐原水は宇治七名水に数えられ、他の七名水は枯れてしまったのに、宇治上神社の名水だけが湧き続けているという。
本殿は覆屋の中に3棟の内殿が並び、すべて流造。
それぞれ正面が一間の社殿で、格子の引戸が取り付けられている。
8級ほどの木階があり、正面の扉の前には縁がある。
左右の社殿は覆屋の壁と一体になっており、3社とも屋根は覆屋の天井と一体化している。
蟇股や組物などの特徴から、平安時代後期に建てられたと考えられている。
所在地< | 京都府宇治市宇治山田59 |
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祭神 | 菟道稚郎子・応神天皇・仁徳天皇 |
覆屋 | 国宝 平安時代後期 |
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建築様式 | 桁行5間 梁間3間 流造 檜皮葺 |
内殿三社 | 国宝 平安時代後期 |
建築様式 | 一間社 流造 |
拝殿 | 国宝 鎌倉時代 |
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建築様式 | 三間社 流造 檜皮葺 |
摂社春日神社本殿 | 国指定重要文化財 鎌倉時代 |
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建築様式 | 一間社 流造 檜皮葺 |