北アルプスを望む松川村の南側、田畑に囲まれた中に細野神社は建っている。
国道の横に石造の明神鳥居が建ち、参道がまっすぐに伸びている。
明治時代にこの場所にあった諏訪神社と、八幡神社を合祀し現在の社名に改称されたという。
社地の正面には神楽殿があり、右側には社務所、その先に拝殿が建てられている。
切妻屋根で正面は妻入、両側に下屋、左側が社務所と繋がっている。
入口に掲げられた額には諏訪神社と八幡神社の銘が書かれている。
拝殿の背後には、瑞垣に囲まれた本殿。 一間社流造で、江戸時代中期に安曇野の大工、浅川豊八によって建てられた。 全体に欅を使用したもので、間口2.27m奥行2.3mとほぼ正方形の平面をしている。 屋根は銅板葺きで、床は高く作られており、拝殿からは5級の木階で繋げられている。 前面と側面に縁を廻し、高欄には擬宝珠を建てている。
脇障子は特に装飾のない堅板張りとなっている。
向拝や母屋には彩色も無く、彫り物のみの装飾が施されたもので、松川村では唯一残っているの江戸時代の建築となっている。
社地の端には、覆屋に仕舞われた金比羅社が建っている。
一間社春日造りで、規模はとても小さい。
本殿と同年代に建てられたものと推定されており、手掛けた大工も浅川豊八ではないかと考えられている。
所在地 | 北安曇郡松川村字小ノ口5325-3 |
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ホームページ | ナシ |
祭神 | 建御名方命・八坂刀女命・誉田別命 |
本殿 | 江戸時代中期 |
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大工 | 浅川豊八 |
建築様式 | 一間社 流造 銅板葺 |
金比羅社 | 江戸時代中期 |
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大工 | 浅川豊八 |
建築様式 | 一間社 春日造 柿葺 |