上社御柱里曳き

上社御柱里曳き

上社御柱里曳き

かみしゃおんばしらさとびき

御柱祭は7年目ごとに行う諏訪大社の式年造営。干支で寅と申の年にあたる年に行われる。
諏訪地域には4つの諏訪大社があり、諏訪市には上社本宮、茅野市の上社前宮、下諏訪町の下社秋宮、下社春宮。
御柱は神の寄り代として、それぞれの諏訪大社の4隅に立て、その昔は社殿の建て替えまでをしていたという。
上社と下社、それぞれに山から大きなモミの木を運び出す「山出し」と、それぞれの諏訪大社まで曳行し柱を立てる「里曳き」があり、「山出し」と「里曳き」は3日ずつ。
上社と下社で合計12日間、8本の柱が立てられる。

人を見るなら諏訪の御柱
5月初旬、諏訪大社御柱祭里曳きの曳行が行われる。
メドテコと呼ばれるV字型の木を付けた上社の御柱は、4月から1ヶ月間、茅野市宮川にある御柱屋敷で里曳きの時期を待っていた。

里曳き開始の当日、御柱屋敷では「綱渡神事」が行われ曳行が始まる。
古くから「人を見るなら諏訪御柱」といわれるくらい、里曳きは賑わいが見られ、木落としや川越しなどの難所のある山出しに比べ、華やかな雰囲気で曳行は進んでいく。

「綱渡神事」が済んだ頃、上社本宮では御柱を出迎えるための舟が出発。
先頭に曳行される本宮一柱は、この舟に出迎えられ、本宮を目指すことになる。

御柱が進んでいく本宮と前宮方面では、それぞれの御柱の合間を縫って、さまざまな催しが行われる。
木遣り歌や、御柱を謡った演歌など、まさに祭りといった雰囲気。
山出しの難所を越えて、里に下りてきた御柱を出迎えるといった意味でも、里曳きの賑やかさを楽しめる。

本宮一御柱の曳行


御柱到着前の本宮

初日、御柱屋敷から近い前宮の御柱のみが、社地へ運び込まれ、本宮の御柱は翌日に運び込まれた。
前宮では建御柱が行われ、同時に、本宮の御柱が社地の南側の入り口、本宮前の鳥居から 曳行してきた。

この本宮前の鳥居は、ここを潜る必要のある一の柱と二の柱にとって、鳥居の柱の幅が難所になる。
メドテコが柱に当たらないよう、上手に左右に振りながら、擦り抜けるようにして氏子が綱を引く。

鳥居をかわし、まっすぐと石段を落ちた御柱は、正面に建つ四脚門から頭を振り、方向転換をして御柱が建つ場所を目指す。
社地内の、狭く曲がった参道を上手に御柱を振りながら曳行が続く。

木遣りやラッパ隊の合間を縫って神楽殿で行われる奉納の太鼓。
威勢の良い声が響く。

本宮一の建御柱

里曳き3日目、曳行されてきた御柱が社地の4隅に建てられる。
名の通り建御柱と呼ばれるこの神事は、神の依り代として御柱を建てること。
7年に一度の御柱は建御柱でクライマックスを迎える。


建御柱前の冠落の神事

清めの塩が撒かれる

神職に続き、次々と斧を入れる

御柱の先端は三角錘に切取られる

冠落の際の木端は縁起物として氏子に渡される

冠落が終わると縄を巻く準備が始まる

順番に各地区の氏子が記念撮影をする

30人ほどの氏子が乗り、建御柱が始まる

下では競り上がっていく様子を見ながら
ワイヤーが巻かれる

立ったままの建御柱は見ている側でも緊張する

無事に御柱が垂直に建ち、下では神職によるお払いがされ、建御柱が終わった。
たくさんの観光客と地域の人たちに見守られながら、立ちあがっていく御柱。
そこに関わる人たちの表情から、気持ちや熱意が伝わってきた祭りだった。

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