御舟祭

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おふねまつり

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御舟祭 毎年8月1日に行われる
下社の遷座祭

毎年8月1日。
下諏訪町の諏訪大社下社では「御舟祭」が行われる。
これは下社の御霊代が季節によって秋宮から春宮へ、春宮から秋宮へ移動するのを祭ったもので、御柱祭と並んで諏訪地域の人たちが参加する盛大な祭礼といえる。
この祭礼の見どころと言えば「御舟」と呼ばれる重さ約5トンの大きな柴舟の曳きまわし。
2月1日の春の遷座祭では御舟は出ず、8月1日のみ遷座祭の後に御舟の曳行がある。

御舟祭 御舟祭

御舟祭 御舟の曳行に先駆けて、秋宮では遷座祭がおこなわれ、その行列が春宮へ向けてくる。
長刀や旗を持った白い装束の行列、その中には稚児や巫女、御舟に掲げられる翁と媼の人形を掲げて歩く人の姿もあった。

御舟祭 この翁と媼は、諏訪大社の祭神である、建御名方命と八坂刀売命を表しているそうで、御舟に取り付けられて行列に参加する。
秋宮からの遷座の行列が春宮に到着してから御舟の準備があり、神事が執り行われた後、しばらく待つ。
遷座の行列が再び秋宮へ戻るため、御霊代を乗せて出発。
木遣り歌に合わせて声を上げながら、氏子に綱を引っ張られ動き出す舟。

御舟祭 御舟祭

御舟の上には10人くらいの氏子。
春宮の鳥居から少し下ったところには、文化財にも指定されている下馬橋があり、道はそれを挟むように二股に分かれている。
両脇とも、車一台分の幅でしかないため、御舟の幅がちょうどおさまるほど。
慎重に進路を取り進む。

御舟祭 木遣り歌に合わせて、声を上げて息を合わして進む御舟。
上に乗っている氏子たちは声に合わせて手を振り続ける。
以前に聞いた話では、部外者が乗ってしまうこともあるらしく、それで騒ぎにもなったことがあったようだ。
御舟を引く綱は、お祭りの関係者だけではなくて、参加したい人はだれでも引っ張れるそうだ。

御舟祭 最初の難所は、春宮の鳥居から出て50mほど直進したところ。
直進してきた御舟が鋭角に曲がり、秋宮を目指す。
人力で引っ張られる御舟は、その長い綱のために小回りが利きにくい。
この鋭角に曲がる角は、御舟に取りついた氏子が一斉に横へ引いたり押したりすることで一度に曲がって行く。

御舟祭 御舟祭

御舟祭 午後2時くらいから出発して、秋宮への到着は夕方。
秋宮の入口まではおよそ500mほどの上り坂が続き、鳥居を潜った後に20mほど、さらに急な坂になる。
この坂が御舟祭最後の難所と言える。

御舟祭 御舟祭

御舟祭 そして境内に到着後、秋宮の象徴的な建築である大きな神楽殿を3周。
およそ1トンもあるという締め飾りの掲げられた神楽殿を、大きな御舟が回って行く様子は、掛け声も加わってとても迫力がある。

御舟祭 御舟祭

御舟祭氏子さんたちの話によると、御舟が神楽殿を3周したところで、この遷座祭のために下っていた神様は天に帰って行くことになっているそうだ。
でも、諏訪の神様は氏子が大好きなために、3周してもなかなか帰らないために、御舟を左右にゆすって帰ってもらうのだという。

御舟祭 御舟祭

御舟祭 砂埃と大きな音を立てながら、無事に神楽殿を回り終えた御舟は、最後に数人の神職と氏子を乗せたまま、左右にゆすり倒される。
左に3回、右に3回、交互に倒され、御舟祭は終えた。

祭りの雰囲気や、集まる人々、その活気から諏訪・下諏訪地域の人たちが大切にする諏訪大社を見たような印象を受けた。

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