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多摩市に建つ武蔵国一宮の小野神社。
武州六大明神のひとつとして崇敬され、多摩川を挟んだ府中市に建つ小野神社と、川の氾濫の度に遷座を繰り返したと言われている。
祭神の天下春命は秩父の国造りの祖神。
紀元前532年の安寧天皇の時代に創建されたと社伝に伝えられている。

2カ所ある神社の入り口の両方に、随神門が設けられており、鳥居や社殿には十六菊の紋が付けられている。
拝殿は全体を赤く塗った入母屋造。
非常に鮮やかな赤色は、拝殿だけでなく、背後の本殿まで施されている。

本殿は瑞垣に囲まれた流造。
正面には三つの扉が設けられた桁行3間梁間2間。
棟には5つの鰹木と、千木が設けられている。