荒船山神社里宮

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荒船山神社里宮

あらふねやまじんじゃさとみや

佐久市内山6379

  • 荒船山神社里宮

荒船山神社里宮 佐久市内山地区に建つ荒船山神社は、群馬県との県境に位置する荒船山の山頂に奥宮を持つ。
麓の集落に里宮があり、奥宮と里宮の中間には遥拝所が設けられている。
社地の入り口から100mほど離れたところに真っ赤な両部鳥居が建っている。
鳥居から真っ直ぐに続く舗装の参道の先には、深い社叢に囲まれた社殿が建つ。

荒船山神社里宮 この里宮の祭神には建御名方命が祀られているが、山頂の奥宮には事代主命が祀られているという。
入母屋造りの大きな拝殿の背後には覆屋。
隣には正八幡宮が境内社として建てられている。
正八幡宮は1692年に建築された社殿。
もともとは合祀された八幡神社の社殿だったという。

荒船山神社里宮 荒船山神社里宮

正八幡宮の左右に付けられた縁は特徴的で、一般的な社殿で見られる向拝内部の木階が、こちらの社殿では見られない。
同じく佐久市の新海三社神社や鳴瀬地区の諏訪神社などで、付近の社殿でも同様の形式が見られる。
屋根には反りがついているが、軒反りは桁そのものに反り増しをつける古い時代の技術を使っている。
付近の他社と同様に棟木には鬼の面が取り付けられている。

向拝の組物は、柱の太さや大斗の大きさと比較してかなり小さな木割となっている。
これは仏堂や社殿を専門に建てている宮大工ではなく、民家を主に建設していた大工で器用な人が真似て造った社殿と考えられている。

所在地佐久市内山6379
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祭神建御名方命・八坂刀売命・誉田別尊
正八幡宮元禄5年(1692)棟札
大工増野市左衛門・佐藤助三郎・井出半之丞・小林九右衛門
建築様式三間社 流造 鉄板葺
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