下社御柱山出し

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下社御柱山出し

しもしゃおんばしらやまだし

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御柱祭は7年目ごとに行う諏訪大社の式年造営。干支で寅と申の年にあたる年に行われる。
諏訪地域には4つの諏訪大社があり、諏訪市には上社本宮、茅野市の上社前宮、下諏訪町の下社秋宮、下社春宮。
御柱は神の寄り代として、それぞれの諏訪大社の4隅に立て、その昔は社殿の建て替えまでをしていたという。
上社と下社、それぞれに山から大きなモミの木を運び出す「山出し」と、それぞれの諏訪大社まで曳行し柱を立てる「里曳き」があり、「山出し」と「里曳き」は3日ずつ。
上社と下社で合計12日間、8本の柱が立てられる。

下社御柱山出し豪快な木落としで知られている下社の山出しは、下諏訪町大平の棚木場(たなこば)から始まる。
夜明け前から大勢の人が集まり、「奥山の大木、里に下りて神となる」という木遣りから曳行が始まる。

下社御柱山出し 御柱に結び付けられ、500mはあろうかという曳き手のついた綱。
2010年の下社御柱では、3日間ある山出しの初日にこの日、3本の柱が曳行し、1万人を超える人が曳き手に加わった。
柱の後ろでは氏子が梃子係として付き、柱の方向転換などに力を発揮する。

下社御柱山出し

下社御柱山出し 山出し最初の難所は、萩倉地区の大曲といわれる急カーブ。
綱を巧みに操り、梃子を使ってこのカーブを越える。
道幅も狭く、声を合わせて難所と呼ばれるほど道程を進んでいく様子はとても迫力がある。

下社御柱山出し 木落としの坂では、多くの人がその時を待って観覧している。
2010年3日間では50万人を超える人が観覧に訪れ、狭い木落とし坂の周辺は身動きがとれないほどの混雑だった。

下社御柱山出し
木落とし坂の上で、御柱が徐々にせり出す。

下社御柱山出し
木遣りが謡われ、掛け声をあげて徐々に準備がされる

御柱が落ちていく様子

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下社御柱山出し 総斧取(よきとり)という落下する前の御柱を繋いだ綱を切る役目の人が、斧を振るい、御柱が一気に滑り落ちる。
滑り落ちる御柱の先端に立つ、華乗りと言われる氏子は、最後まで乗っていることが最高の栄誉。
滑り切ったあとは、柱の上で声を上げ、木落としが終わったことを祝う。

下社御柱山出し 木落としは、木が落ちることに注目されるが、そこに至るまでの木遣りや声、木を追いかけるように走り降りていく姿、花乗りに駆け寄る姿に迫力を感じる。

木落としを無事に終えた御柱は、1キロほど曳行の後、注連掛祭が行われ、里曳きまでの1ヶ月ほどの間、そこで保管される。

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