日吉大社

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日吉大社

日吉大社(滋賀県大津市坂本5丁目1-1)

ひよしたいしゃ

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日吉大社鳥居 滋賀県大津市に鎮座する全国の日吉神社の総本宮。
比叡山延暦寺の東側にあり、その社地は11万坪にも及ぶという。
入り口は朱色に塗られた大きな鳥居のみで、そこまでの奥行きや広さは感じられないが、鳥居の後ろに大きく見える八王子山までが社地になっている。
山頂には祭神の大山咋神荒魂を牛尾宮、鴨玉依姫神荒魂を三宮宮に祭っている。

社地内の東西に、本宮が鎮座し、その2つを繋ぐように21社の社殿が祭られている。
俗に山王七社と呼ばれ、上七社、中七社、下七社の総称とされている。
特に上七社は重要な位置を占めている。
かつては境内百八社、境外百八社と呼ばれていたそうで、麓の坂本の街の中まで神々が祀られた大きな神社だったそうだ。

日吉大社鳥居 入り口の一の鳥居では明神鳥居、石の橋を渡り、二の鳥居では山王鳥居が建っている。
笠木の上に三角形の破風が設けられているこの形式は、日吉大社をはじめ、各地の日枝神社でも見られる形式となっている。
山王信仰の象徴として、山王の教えと文字を形にしたとも言われているという。

日吉大社橋 日吉大社社殿

日吉大社楼門 鳥居を潜り、神社へ入る料金は大人300円。
まずは西本宮方面へ行くため、重要文化財にも指定されている大宮橋を渡る。
日吉三橋のひとつに数えられ、秀吉が寄進したと伝えられている。

まず向かったのは、西本宮。
橋から続く坂を上り、山王鳥居を潜る。
右手には惣社。
左手に社務所が建ち、参道が続く。
本宮の前には楼門が建つ。
入り口の楼門は白塗りの壁に朱色の建物で1595年に建造された重要文化財。
東本宮と同じ形式で、入母屋造の檜皮葺き。
猿の彫刻や極彩色の蟇股が特徴として知られている。

西本宮楼門重要文化財
天正14年(1586)

日吉大社本殿 楼門を潜り、その先には塀で囲まれた社地に拝殿と本殿が建っている。
拝殿は重要文化財、本殿は国宝に指定されている建物で、本殿は日吉大社だけにしか見られない日吉造という建築様式となっている。
これは別名で聖帝造とも言われているそうで、母屋の前面と両側面の3面に庇が取り付けられている。
正面には向拝、浜床、縁高欄が周囲を巡っている。

西本宮拝殿重要文化財
天正14年(1586)
建築様式方三間 入母屋造 桧皮葺 妻入り
西本宮本殿国宝
天正14年(1586)
建築様式桁行五間 梁間四間 日吉造 桧皮葺

日吉大社宇佐宮 日吉大社白山宮

西本宮から東本宮へは、宇佐宮、白山宮と社殿が続いている。
上七社をはじめとして、日吉大社に祀られている祭神の社殿が立ち並び、それぞれに重要文化財などに指定され、その社殿群が続く様子は迫力がある。

摂社宇佐宮本殿重要文化財
慶長3年(1598)
建築様式桁行五間 梁間三間 日吉造 桧皮葺
摂社白山姫神社本殿重要文化財
慶長3年(1598)
建築様式三間社 流造 桧皮葺

西本宮と東本宮の中間地点には、牛尾宮と三宮宮へ続く参道がある。
神々が新しいものを生み出すときにエネルギーになるという荒魂を祭られた社殿で、牛を冠とした大山咋神荒魂と、鴨玉依姫神荒魂が祭られている。

日吉大社東本宮楼門 東本宮の前に建つ楼門は、西本宮と同じ形式、同じ色合いで彩られたもの。
同じように重要文化財に指定され、奥に控える社殿を囲うように塀が設けられている。

東本宮楼門重要文化財
天正14年(1586)

日吉大社東本宮 楼門の先にある社殿は、西本宮と比べて多くの社殿が配置されていた。
西本宮は本殿と拝殿のみの配置だったのに比べ、東本宮には13件もの建物。
祭神を祀る本殿と、祭神と関係する神々や神輿庫などが置かれていた。
特に印象が深かったのは社殿だけではなく、言い伝えとして残っている木々。
女性が男性を思うときに使用する、またはその逆や手紙のルーツとなった多羅葉の木など。
東本宮には多くのものが祭られており、西本宮に比べ賑やかな印象がある。

樹下宮本殿重要文化財
文禄4年(1595)
建築様式三間社流造、檜皮葺き
樹下宮拝殿重要文化財
文禄4年(1595)

日吉大社東本宮 日吉大社にはその歴史だけではなく、神社やすぐそばにある比叡山を含め、深い信仰とそれを中心とした町や生活が感じられる場所だった。
室町時代建立の建物が多いため、破損も多く、長野県内にある多くの神社のようにキレイな状態を保っているものではないが、日吉造というココだけの建築様式や、次々と現れる社殿、そばを流れる川など落ち着いて訪れることのできる場所だと感じられた。

東本宮拝殿重要文化財
天正14年(1586)
建築様式方三間 入母屋造 桧皮葺 妻入り
東本宮本殿国宝
天正14年(1586)
建築様式桁行五間 梁間四間 日吉造 桧皮葺

日吉大社神輿 全国の祭礼で見かける神輿。
そのルーツは山王神輿だということは、意外と知られていない有名な話。
日吉大社には、平安時代に天皇より寄進された神輿が保管されている。
現存しているものは桃山時代に作られたもので、重要文化財に指定されている。
現在、日吉大社には14基もの神輿が置かれている。

日吉大社

所在地滋賀県大津市坂本5丁目1-1
ホームページhttp://hiyoshitaisha.jp

祭神

西本宮大己貴神
東本宮大山咋神
宇佐宮田心姫神
牛尾宮大山咋神荒神
白山宮菊理姫神
樹下宮鴨玉依姫神
三宮宮鴨玉依姫神荒神
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