旧真田町、菅平へと続く三島平に建つ。
山に囲まれた集落から高い位置にあり、急な傾斜を上がったところに社地が設けられ、社殿が建てられている。
社地の入り口に建てられた鳥居は石造の明神鳥居。
拝殿の両脇には灯籠が建てられ、入母屋造りの拝殿には、破風の下にも立派な松の彫刻が取り付けられている。
木鼻には獅子と獏、三手先の肘木が梁を支えている。
本殿は、拝殿背後の覆屋の中に納められている。
江戸時代中期に建てられた一間社流造で、全面に設けられた細やかな彫刻は、天明時代の地元大工の技術の高さを示す社殿になっている。
本殿は間口が76センチで、棟には鰹男木と千木が乗せられている。
側面の彫刻は、菊、松、牡丹。
脇障子には唐松と尾長鶏などの花鳥が彫り込まれている。
向拝の中にある虹梁や手挟、扉の上部の蟇股や羽目の彫刻には彩色がされ、全体的に華やかな造りとなっている。
所在地 | 上田市真田町傍陽三島平 |
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ホームページ | ナシ |
祭神 | 大山祇命 |
本殿 | 天明8年(1788)記録 |
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大工 | 関丈助 |
建築様式 | 一間社 流造 柿葺 |