熊野皇大神社
くまのこうだいじんじゃ
熊野皇大神社は、長野県と群馬県の県境、碓氷峠に鎮座している。建立されている3つの社殿の中で、もっとも東側に位置する新宮のみ群馬県に位置し、残りの本宮、那智宮は長野県という配置になっている。
碓井峠頂上には、熊野皇大神社のために設けられた駐車場は無く、隣接して建っている土産物屋の駐車場を借りることになる。
無断での駐車は罰金となるため、見学の際はしっかりと付近のお店で力餅を食べた方がいい。
社殿には、コンクリートで作られた鳥居をくぐり、石段を上る。
碓氷峠の頂上に鎮座しているだけあり、眺めとしては群馬県方向を一望でき、社殿そのもの以外にも楽しめる。
階段を上りきると正面に3つの社殿が建っている。
左から那智宮、本宮、新宮の順に建ち、江戸時代末期の建築様式を残す社殿となっている。
どれも素木造の落ち着いたもので、本殿の前に妻入りの拝殿が建っている。

本宮本殿は、母屋の組物や中備、脇障子などに彫刻を用い、江戸時代末期の様式を残している。
棟札が弘化3年のものに該当すると推測されている。
本殿と拝殿のともに彫刻が用いられているため、同年代のものと考えられている。
また、那智宮についても、本宮の本殿と似た形式が用いられており、建築年代も同年代と考えられているが、拝殿の正面の中備に彫刻の入った蟇股などが、本宮の拝殿より古風なものと言われている。

社地内にはいくつかの境内社が設けられており、また参道にも文化財や石塔などがあるため、神社建築として以外にも、文化的なものに触れることができる神社である。
北佐久郡軽井沢町大字峠町碓氷峠1
熊野皇大神社
- 本宮本殿
- 弘化三年(1846)棟札
- 祭神
- 伊邪那美命・日本武尊
- 大工
- 堀内要人亮呈矩・清水和泉充賢
- 建築様式
- 一間社 隅木入春日造 銅板葺 一棟
- 本宮拝殿
- 江戸時代末期
- 建築様式
- 切妻造 妻入 銅板葺 一棟
- 那智宮本殿
- 弘化二年(1845)棟札
- 祭神
- 事解男命
- 大工
- 堀内要人亮呈矩・清水和泉充賢
- 建築様式
- 一間社 隅木入春日造 銅板葺 一棟
- 那智宮拝殿
- 寛政八年(1796)棟札
- 建築様式
- 切妻造 妻入 銅板葺 一棟



