旧堀金村の三田地区に建つ賀茂神社。
家々が並ぶ集落の山側に建っているため、急な勾配の参道が続く。
周囲は山から続く木々に囲まれて、社地だけが開けて陽が差し込む明るい場所となっている。
入り口には石像の明神鳥居。
正面には建つ切妻の神楽殿には扉や壁がないため、奥に建つ拝殿まで見渡すことができる。
拝殿は安曇野付近でよく見られる切妻平入りではなく、入母屋屋根の正面に破風が設けられたもの。
狛犬が構えている石段を上がり、さらにその先の石段の上に建てられている。
本殿は江戸時代中期に建てられた一間社の流造。
建築にあたった大工の浅川豊八は、大隅流の柴宮長左衛門から強い影響を受けたとされている。
素木造の社殿には特徴的な彫刻が施されており、特に妻飾りの瓜に鼠の彫刻や、正面の波に菊の葉の彫刻などが知られている。
また、立川流の技法も取り入れられていると言われており、浅川豊八が関わった建築の中では、安曇野地方の最古のものとされている。
所在地 | 安曇野市堀金三田3729-9 |
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ホームページ | なし |
祭神 | 別雷命・建角見命・玉依比売命・建御名方命 |
本殿 | 市重要文化財 寛政4年(1792) |
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大工 | 浅川豊八 |
建築様式 | 一間社 流造 銅板葺 |
この記事をご覧いただいた方のコメント
お名前:匿名 姫さん
我が家の氏神様です。堀金地区では唯一の加茂神社です。
古い歴史をもつ神社で舞台も当時のままの姿です。とても珍しい
桜の木も鎮座しております。
大変 清々しく心地よい神社でありますので
是非 お足をお運びいただけたら幸いです。